今年もコハクチョウがやって来ました
秋が終わり冬に移るころ、高島に白鳥が渡ってきて冬を過ごします。オオハクチョウも数羽交じることも有りますがその多くはコハクチョウです。新旭水鳥観察センターの古い記録に拠ると、コハクチョウの飛来が最初に観察されたのは1981年頃だそうで、それから毎年のように姿を見かけるようになりました。今年は250羽余りを数えています。
水鳥観察センターでは今年も恒例のコハクチョウ観察会を行いました。屋外の観察会ですが、このような状況なので人数も絞っての開催となりました。豪雪に阻まれた回もありましたが、去年、今年と楽しく無事に終了しました。
高島で冬を過ごす白鳥たちは、夜はまとまって内湖で休息し、昼は幾つかのグループに分かれて安曇川や新旭の田圃で食事をしています。見ていると稲の落ち穂や刈り穂の2番穂を食べていたり、くちばしを泥の中に突き入れて根本の部分を食べているようです。
高島市の湖岸沿い、新旭や安曇川には田園地帯が広がっています。地域の人達は昔から水に特に気を使って生活を続けてきました。その心遣いは稲作にも現れていて、生き物に優しい田圃作りを続けて来られたことを、毎年の白鳥の来訪が示しています。